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子が生まれたから、親になれるわけじゃない。
子を育て、子に育てられ、親にしてもらっていくのだ。
日々、一歩、一歩。
一年半の育休明けに、この短編に触れたのですが、また育休が取りたくなりました。
飯塚健
(映画監督、脚本家)
リアルな母子の姿を真正面から捉え、生の実感とその煌めきをもっともシンプルな構成で見せる力強い物語。
母が見る最後の光景は、生きる力そのものであり、この力が映画のすべてを支配している。この力を信じてこの映画を作れたのは、近藤笑菜が子の母となったからであろう。
吉田浩太
(映画監督)
こんちゃんが出産、子育てを通して作品を作った。
赤ちゃんの制御出来ない感情や力に目が奪われた。
あれ?いつの間にこんなに制御してしまう人間になったのだろう。
主人公って誰だったんだろう?
これって誰の人生なんだっけ?
画面には自分を見つめ直すこんちゃんが見えた。
小さな一歩がやがて大きな一歩になるのだろう。
あの赤ちゃんもこんちゃんもきっとそうなのだろう。
こんちゃん、このまま進めぇー!
板橋駿谷
(俳優)
人生には、誰しも忘れられない『あのとき』がある。
喜びや悲しみが交差するその瞬間を、丁寧に積み重ねられたカットが、物語が進むにつれて確かな意味として立ち上がってくる。
誰もが一度は抱いたことのある想いと真っ直ぐに向き合う登場人物たちの姿に、深く胸を打たれました。
柴田啓佑
(映画監督『お別れの歌』『あいが、そいで、こい』)
やがて種となり遠くへ運ばれ
いつかのわたしの肩をなでる、
あのときあなたに触れられた蕾
やがて雲に抱かれ空からこぼれ落ちて
いつかのあなたに頬ずりをする、
あのときわたしに流された涙
俳優として、母として、人として、
再び生きてゆくと決めた近藤笑菜の深呼吸が
優しく吹き抜ける風になって映画の中を満たしていた。
根矢涼香
(俳優・『あのとき』ポスターイラスト)
赤ちゃんとか子どもとか牛とか歩き続ける母親とか、その母親の最後の眼差しとか、20 分間、親になることとか映画を作ることとか、人と関わることとかの覚悟のようなものが映っている映画だと感じた
足立紳
(映画監督、脚本家)
女優であり母である近藤笑菜が、
自分自身を被写体にして生み出した短編。
それは、彼女の叫びと泣き声そのものだった。
「あたしはここにいる。」
関幸治
(俳優/アクティングコーチ/写真)
母になる時間の中で、ふと立ち止まる“私”の気配。
愛おしさと不安が入り混じる瞬間を、無理に言葉にせず、映像に残そうとした。
近藤笑菜が、自分の生活と向き合いながら踏み出した一本だ。
磯部鉄平
(映画監督)
かけがえのない普段の暮らしの延長線上にこそ芝居がある。映画がある。そんな芸術の根元を思い出させてくれた。
作り手にとって大切な時間を共有してくれたこの作品に、ありがとうと伝えたい。
藤元明緒
(映画作家)
生まれでた生命は、それぞれが何よりも大事だと思う。国より地球より宇宙全体より、と論理が全く破綻しているがそう思ってしまう。それ位凄い出来事だと。産み落とされ一秒経ち、一分経ち、一年、十年、、、
そしてみんな不確定で未知、時に残酷な未来へ向っていく。時間は巻き戻らない。前にしか進めないのだ。
いまの近藤さんなんだなぁ
川瀬陽太
(俳優)
笑菜ちゃん。
映画の完成と上映決定、おめでとうございます。
大切な気持ちと向き合いながら、ひとつの作品を作り上げるのは、一筋縄ではいかなかったのではと思いま
す。
本当におつかれさまでした。
「あのとき」に込められた思いが、きっとこれからの時間の中で息づいていくのですね。
そんな映画を、いま拝見できて嬉しかったです。
上映期間が、笑菜ちゃんにとって実りあるものとなりますように。
心から。
芋生悠
(俳優)
フィクションとノンフィクションが入り混じった作品。この先どうなっていくんだろうと思い、この手法で2 年に 1 本ぐらい作り続けて頂きたいと思いました。
観客は作品の向こう側に透けて見える作家を見ています。育児が一番大変な時期にこの作品を作れてますから、近藤さんなら作り続けられると思います!応援してます!
平林勇
(CM ディレクター・映画監督)
視点を感じる映画だと思います。人は他人と同じ視点で、ものを見ることができない。自分の子供なのに、
何を見ているのかがわからない。カメラのレンズを通してでも、同じ視点を獲得したいと切望しているよう
に感じました。そして最後に辿り着いた主人公の視点の先にあるものは、希望という一言では言い表せない
ものだと思います。映画を見る観客それぞれにも視点があるということを改めて気づかされる映画でした。
金井純一
(映画監督)
近藤さんが自らこのとてもパーソナルな作品をつくらざるを得なかったという事実、そして画面に映る近藤さんの表情。それらに想像力を働かせることが大切なんだと思います。子育ては、美しくて、息苦しくて、美しい。
池田良
(俳優)
母である。
この映画の中の近藤笑菜は圧倒的に母である。
喜びも悲しみも慈しみも少しの苛立ちも全てが「母の眼差し」である。
やがて、それはやはり「母の強さ」というものを見せつける眼差しに変わる。
そして、その母を応援したくなる。
そんな映画だと思う。
全ての女性とそばにいる人たちに見てもらいたい。
森谷 雄
(ドラマ&映画プロデューサー『ミッドナイトスワン』『35 年目のラブレター』など)
誰もが持つ、幼い頃の記憶の断片を見ているかのよう。
若い頃の母を思い出した。
いや、僕の知ってる若い頃の母の、その影か。
記憶の奥底にあるだろう、夢のような、遠い記憶。遠い匂い。
どうにも胸を締め付けられて離してくれない。
戸田彬弘
(映画監督)
監督の笑菜さんは、お子さんとの日々の中で気が遠くなるほど何層ものことを感じて考えて感じて考えて、
このシンプルな源流のような祈りに辿り着いたのかなあと思いを馳せました。受けとった私たちは、その祈
りをどんな潮流に還元していきましょうか。まずは生きましょうか。
イリエナナコ
(映画監督・クリエイティブディレクターなど)
「子どもが小さい時間は、瞬きのように過ぎていく。だから見逃さないように」と、人は繰り返し語る。
この作品は、その儚い時間の中にいる我が子を抱く、同じ位見逃してはならない一人の女性の儚い時間を、
美しく静かに映し出している。
二人の視線が同じ高さになったとき、その木漏れ日に思わず目を細めた。
日高七海
(俳優)
日常と非日常、それが時間をかけてゆっくりと繋がっていく事でこちらの心を優しく包み込む笑菜ちゃんの
初監督作品。温もりと解放がこの作品にはあって、それは人間の生きる喜びが詰まっていると感じました。
台詞が少なく静かな作品ですがビシバシ伝わる、笑菜ちゃんの映画を作りたい、演じたいという真っ直ぐな
情熱と美学。小さな命を守るために、毎日必死で頑張っている全ての人にこの作品が届きますように。
増澤璃凜子
(俳優・映画監督)
母親・近藤笑菜の複雑な心に、俳優・近藤笑菜が立ち向かい、寄り添い、ホームビデオから映画への飛躍に満
ちた余韻は、(勝手ながら)映画びと・近藤笑菜の意地を観ているようで妙に気持ちよかった。
将来、近藤笑菜さんのお子さんがどんなに非行に走っても、この作品を観たら、お母さんを愛して尊敬するだ
ろう。
お母さん、今日もありがとう。
鈴木太一
(映画監督・脚本家)
一見するとホームビデオのようですが、そこには世界から置いてけぼりになった人間が一歩一歩、生活と生
命の尊さを踏みしめて人生を取り戻していく様子が丁寧に描かれています。そのひたむきさに涙してしまいます。
タカハシシンノスケ
(俳優)
存在も喪失も同じこと
そう思わないと目を開けられないことがある
勇気を持ってその先の扉を開けようとした彼女にエールを送りたい
片岡礼子
(俳優)
コロナ禍で待ちあぐねた役者たちが次々と監督をしていく。
作品がたくさん生まれること自体はとてもいいことだが
想像を超えてくる作品はなかなかなかった。
彼女の監督作『あのとき』は想像を超える演出が随所にあり、
作品に異様な緊張感を感じた。
それは母親になった彼女の現実がそうさせたのか、
もしくは元々の才能なのかはわからない。
ともかく今後、近藤笑菜をライバル視するようにします。
田中 聡
(CM ディレクター・映画監督)
幼子を抱く主人公の役名が、
「女」とだけ表記されているのを知った時、その意味を考える物語なのだと思った。
何も語らない彼女の眼差しが、言葉にならない声を雄弁に語っていた。
まつむらしんご
(映画監督)
山を登る
子を育てる
人生を歩む
それまでの苦しさが
意味のあるものに変わる瞬間を
ドキュメンタリーとフィクションの境目で見せてくれる
静かに積み上げられた時間が
ラストでハッと返ってくる
緒方貴臣
(映画監督)
監督・脚本・主演、そして実子との共演。 本作は近藤笑菜による極めて私的な作品だ。目の前にある本物の
『生』を見つめながら、映画という偽物の『喪失』を演じる矛盾。 欺瞞の悲しみを演じる彼女と、彼女を包む
優しい音楽は、観客との対話を拒絶するかのよう。 自然で向き合ったのは、 “映画的” 喪失の癒やしか。 それ
とも、母の幸福を得てもなお表現者であろうとする “女性” の 「業」 か。
工藤将亮
(映画監督)
映画作りと子育てを、並列的に行えてしまう近藤さん。凄すぎる。映画への愛とお子さんへの愛を、素直
に、複雑に、過不足なく同時に、表現されている。凄い。
大畑創
(映画監督)
ドキュメンタリーパートでは育児中の笑ったり涙ぐんだり疲れたりする日常が映し出され、
フィクションパートでそのかけがえのない日々への想いが描かれています。
監督自身の葛藤を見つめた映画だと思いました。
中村公彦
(映画監督)